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ツインズ・ラブ

第11章  すれ違う想い(Side葉月)

 今回のトラブルを要約すると、こうだ。
 まず、村田達はSIBAプロダクションに連絡をとった。
 すると、チャリティイベントであることを理由にSIBAプロダクションは、謝礼はいらないと言ってきた。
 そのため、SIBAプロダクションとはタレントの往復交通費とホテル滞在費の負担を行うことで折り合いをつけた。
 次に五木は鈴木エージェンシーに連絡をとった。
 チャリティイベントであることを告げ、先方の出演承諾を得た。そこまでは良かったのだが、SIBAプロダクションと同条件での契約ですすめていいものと自己判断し、契約を勧めていたというのだ。(早とちり・・・、確実にこちらの不手際だ)
 ところが、先日、交通費や滞在費とは別に謝礼金が必要であることを知ったという。

「それで、謝礼金として相手が欲している金額はいくらだ」
 やってしまったことはしかたない。頭を抱えつつ、俺は尋ねた。

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