ツインズ・ラブ
第11章 すれ違う想い(Side葉月)
「チャリティイベントであること、営利目的ではない学生のイベントであることを理由に値切るだけ値切りましたが・・・・。2日間で50万円です」
50万円。
タレント1人を2日間のイベントで拘束するのなら、妥当な金額だろう。ただ、予算の執行残額がほとんどない現状では、それが重くのしかかる。
「わかった。もう昼休みも終わるね。経費削減の策は、放課後までにいくつか考えてみるよ」
司はにっこりと微笑む。こういうときの司は、ゆるがない。
いざというときには頼りになる。司は、顔や外見だけで生徒会長に当選したのではない。
司の人徳なのだ。
惚れ直すなぁ。
そう思っているのは、俺だけではないらしい。
神田も司を感心して見ている。
50万円。
タレント1人を2日間のイベントで拘束するのなら、妥当な金額だろう。ただ、予算の執行残額がほとんどない現状では、それが重くのしかかる。
「わかった。もう昼休みも終わるね。経費削減の策は、放課後までにいくつか考えてみるよ」
司はにっこりと微笑む。こういうときの司は、ゆるがない。
いざというときには頼りになる。司は、顔や外見だけで生徒会長に当選したのではない。
司の人徳なのだ。
惚れ直すなぁ。
そう思っているのは、俺だけではないらしい。
神田も司を感心して見ている。