ツインズ・ラブ
第11章 すれ違う想い(Side葉月)
その日の午後。
5時間目の授業中、心配で司をちらちらと見た。すると、司はいつもよりも熱心にノートにメモをしていた。
おそらく、対策案をいくつかメモしているのだろう。
5時間目の休み時間。心配になって、司に尋ねた。
「大丈夫なのか?」
「うん、何とかなりそうだ。お兄ちゃんに、どーんと任せて」
笑顔で言われ、それ以上何も言えなかった。
「司。1人で抱え込まずに、何でも頼れよ」
「ありがとう。頼りにしてるよ」
司の頭にぽんっと手を置いて、頭をなでる。いつもは嫌がるのに、こんな時は司は決まって笑顔でこう言うのだ。
『葉月を頼りにしているから』
今回も同じ台詞を司は言ってくれた。司に必要とされていることが嬉しい。
それを横で聞いていた神田は、
「俺も頼っていいからな」
と言って、俺のまねをして司の頭をなでる。
「ありがとう。神田君も頼りにしているね」
それを嫌がらず、俺と同じ台詞を返す司にいらっとする。
5時間目の授業中、心配で司をちらちらと見た。すると、司はいつもよりも熱心にノートにメモをしていた。
おそらく、対策案をいくつかメモしているのだろう。
5時間目の休み時間。心配になって、司に尋ねた。
「大丈夫なのか?」
「うん、何とかなりそうだ。お兄ちゃんに、どーんと任せて」
笑顔で言われ、それ以上何も言えなかった。
「司。1人で抱え込まずに、何でも頼れよ」
「ありがとう。頼りにしてるよ」
司の頭にぽんっと手を置いて、頭をなでる。いつもは嫌がるのに、こんな時は司は決まって笑顔でこう言うのだ。
『葉月を頼りにしているから』
今回も同じ台詞を司は言ってくれた。司に必要とされていることが嬉しい。
それを横で聞いていた神田は、
「俺も頼っていいからな」
と言って、俺のまねをして司の頭をなでる。
「ありがとう。神田君も頼りにしているね」
それを嫌がらず、俺と同じ台詞を返す司にいらっとする。