テキストサイズ

ツインズ・ラブ

第12章  解決策と対応(Side葉月)

「でも、1人では大変だよね。そうだな・・・・・」
 司は少し考えて、神田を見た。
 まさか、神田と一緒に考えろとか?さすがに、それはないよな。
「神田君、お願いできないかな」
 やっぱり。
 お前、俺たちが司を介してライバル関係にあるってこと、忘れているだろう。
 天然というか、人の心に鈍いやつだ。
 わかってはいたが、腹が立つ。
「ダメかな・・・」
 即答しない神田を上目遣いで見る司。そんな目で見たら、折れるしかない。
「わかった。やるよ」
 予想通り、神田は引き受けた。
 まぁ、仕方ないか。
 それにしても、司には今夜にでも釘を刺しておこう。
 そろそろ、答えを出す時期だと迫ったら、泣くかな。
 どうやって司をいじめるのか、考えるだけで楽しくなった。好きな子ほどいじめたい。
 いくつになっても、そんな天の邪鬼なところが俺にはあるようだ。
 その後、夜を密かに楽しみにしながら、俺は仕事にいそしんだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ