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ツインズ・ラブ

第12章  解決策と対応(Side葉月)

 中学生になった頃までは、なかなか上手く自分の髪が乾かせない司を捕まえて、髪を乾かしてやっていた。
 ふわりと浮く、さらさらの髪を触るのが気持ちよかったのを覚えている。
「昔はやってやっていただろう」
「そうだけど・・・、いつの話だよ」
 そう言いつつ、手招きする俺のほうへやってくる。
 最近の司は、俺の告白を忘れつつあるのか、警戒心が薄れている。
 一時期は目の前では絶対に着替えなかったのに、最近は普通に横で制服に着替えたりしているのがいい証拠だ。
 朝、寝ぼけているのを差し置いても、我が兄ながら、警戒心が薄すぎる。
 たまにはお仕置きしないとね。他にも隙を見せないように。

 心の中でにまりと笑いながら、司を手招きして、司をベッドの上に後ろ向きに座らせた。
「久しぶりだから、痛かったら、いえよ」
 ドライヤーの電源を入れて、司の髪をゆっくりと乾かしていく。コームを上手く使いながら、美容師がやってくれるように、髪を傷めないように留意しながら、作業を進めていく。

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