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ツインズ・ラブ

第12章  解決策と対応(Side葉月)

「大好きだよ」
 その言葉に俺は思わずドライヤーの電源を切り、コームをベットに置く。
『大好き』
 その言葉に深い意味はない。
 家族愛だ。
 俺の思いとはかけ離れた言葉だと分かっていても、歯止めがきかなくなった。
 そして、後ろから司を抱きしめる。
「つかさ・・・」
 耳元でつぶやく。
 様子がおかしいと思ったのか、司は少し心配した声で、
「葉月・・・?どうしたの?」
 というと、身体ごと後ろを振り向こうとした。抱きしめる力を一瞬緩めて、司が振り向いた瞬間、またきつく抱きしめる。
「司・・・」
 もう一度、司の耳元でささやく。息を吹きかけるようにささやいたので、くすぐったかったのか、司が腕のなかで身動いだ。
「甘えんぼさんだね、葉月は」
 弟をあやすつもりなのだろう。
 司は俺の背中に腕を回して、ポンポンと背中をたたいた。

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