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ツインズ・ラブ

第13章  LikeとLoveの境目(Side司)

「えっ?」
 そういえば、途中から記憶が途切れている・・・。
「人が本気で告白しているのに、それを無視して、すやすやと寝たんだよ」
 葉月が真剣な顔で話をしていたのは、覚えている。
 でも、途中から猛烈な睡魔がおそってきて・・・。これ幸いと意識を手放した。
「ごめん・・・」
「今度同じことしたら、容赦しないから」
 葉月が真剣な眼差しで見つめてきた。
 どきっとして、心臓が高鳴る。
「理性で俺の息子を抑えるのに、どれだけの忍耐力を必要としたか、わかる?」
 言われて、昨夜反応していた葉月の下半身を思い出し、真っ赤になる。
「次、同じことしたら我慢できる自信はないから、覚えておいて」
 我慢しないってこと?
 具体的な内容は怖くて聞けなかった。
「わかった?」
 問われて、コクンと一度だけ頷いた。
「なら、今回は許してあげる」
 何で上から目線なんだろう。
 そうは思ったものの、反論できなかった。あの状況で寝てしまった、僕が悪い。
「そろそろ、制服に着替えたほうがいいんじゃないか」
 時計を指さされ、見てみると、あれから10分が経過していた。
「待ってるから、着替えてこいよ」
 葉月はクローゼットから僕の制服を取り出し、手渡してくれる。
 僕は頷くと、それを持ってバスルームに向かった。

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