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ツインズ・ラブ

第13章  LikeとLoveの境目(Side司)

 その日の夕方。
 生徒会室で仕事をしていると、1人、また1人と先に帰宅していき、最後に残ったのは僕と神田君だけだった。
 いつもなら、葉月もここにいるのだが、今日はイベントのことで外回りにでかけている。
 気まずい・・・。
 黙々と仕事をしているとはいっても、佐藤が帰宅してから30分余り。全く会話がない。
 神田君は全く気にしていない様子で仕事を進めていた。
 僕も最初は自分の仕事をしていたのだけど。なんとなく、仕事に集中できない。
「お茶でもいれようか?」
 緊張からか、のどが渇いてきたので、お茶を飲みたい。
「いや、俺がいれるよ」
 神田君がお茶をいれてくれる?
 そんな姿みたことがない。
「そんなに驚かなくても。お茶くらい、いれられるよ。日本茶でいいか?」
 苦笑した神田君。口にしていないのに、僕の気持ちが伝わっているようだ。
「うん」
「少し待ってろ」
 しばらく待っていると、日本茶が出される。

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