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ツインズ・ラブ

第13章  LikeとLoveの境目(Side司)

「どうぞ」
「いただきます」
 そう言って、一口お茶を飲む。
「おいしい・・・」
 お世辞じゃなくて、本当に美味しかった。ほどよい温度と爽やかなのどごし。
 一緒にいれてある神田君のお茶からは湯気がでているけど、僕のは湯気がでていない・・・。
 もしかして・・・。
「もしかして、神田君。わざわざ僕の好みにあわせていれてくれたの?」
 すると照れくさそうに笑って、神田君は頷いた。
「ああ、司は猫舌で甘党だから、ぬるめで薄いほうが好きだろ?」
「すごい、神田君。みんなの好み記憶しているの?」
「いや、司のは・・・」
 一瞬、戸惑うように止まった言葉。神田君は僕を真っ正面に見つめて、言い直す。
「好きな人の好みは、自然と覚えるものだろ」
 にこりと微笑まれて、顔がまっかになる。
 そんな笑顔でそんな甘い台詞言われたら、女の子なら、きっと神田君のこと好きになるかも!

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