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ツインズ・ラブ

第13章  LikeとLoveの境目(Side司)

「えっと・・?離してほしいな」
 お茶を置いてから、約1分間、神田君の腕は緩むことなく、僕を抱きしめていた。
「もう少しこのままで」
 神田君はささやくようにつぶやいて、そのまま僕を抱きしめ続けた。
「司、考えてくれた?」
 何のことだろう。
 一瞬、真剣に考えていたことが伝わったのだろうか。神田君はわざわざ説明してくれた。
「告白の答え」
 えっと・・・。
 などと返してはダメだよね。
 ここは真剣に考えなくちゃ。
「あのね、神田君。僕は・・」
「ごめん、司」
 僕の答えを遮るように、神田君は怒濤のように話し始めた。
「自分から待つって言ったのに。せかすようなまねをして。まだ答えは言わなくてもいいよ。ちゃんと待つから」
 一通り言い終わると、神田君は僕を抱きしめる手を緩めた。僕は神田君を見上げた。

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