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ツインズ・ラブ

第13章  LikeとLoveの境目(Side司)

 それどころか、親戚にもほとんどあったことがない。
 母は幼い頃に両親を交通事故で亡くしていたし、父は母との結婚を反対された実家と絶縁していたためだ。
「御義父様は末期の癌でもう長くないらしいの。それでね・・・」
 母が言うには、昨日祖父の秘書から連絡があったというのだ。
 祖父がここ最近、衰弱が激しく、死ぬ前に孫に一目会いたいと言っているので、是非会わせてやって欲しいと。
 念のため、その秘書が言っていることに偽りがないか、調べてみたが全部本当のことだったので、かなり強引に仕事を引き継ぎ、緊急帰国したというのだ。
「今度は本当なんだね」
 以前、僕たちを養子にしようと画策し、重病人になりすましたことがある人だ。疑うのも無理はなかった。
「今度はって、司。御義父様に失礼よ。まぁ、あなたたちだけで会わせるのは心配だから、私たちも帰国したんだけど」

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