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ツインズ・ラブ

第14章  嫌な予感(Side葉月)

 何時間くらい待ったのだろう。
 いつの間にか、俺の肩にもたれかかって、眠る司を支えていた。

 手術室のランプが消える。
 祈るように立ち上がる両親を横目で見ながら、俺は司と一緒にベンチに座っていた。

 しばらく待つと・・・・。
 手術室からストレッチャーにのった、顔面蒼白の祖父さんがでてきた。この距離では、それ以上は分からないが、多分、息はしている。助かったようだった。

 主治医にかけよった両親の表情を安堵に満ちた表情を見て、それは確信へと変わる。
 お袋が近くへ来て、涙目で状況を説明してくれた。
「お祖父様、峠は越えたそうよ。ほんと、良かったわ」
「そう」
「もう大丈夫だから、あなたたちは先に休みなさい。実は念のために近くのTOYホテルを予約しておいたの」
 近くのビジネスホテルの名前だった。そのホテルなら、この病院から車で5分くらいの距離だ。
「ツインで二部屋予約してあるから、そのうちの一部屋を使いなさい」
 ということは、司と二人っきり?俺の心は高鳴った。
 男って、本当に単純だ。

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