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ツインズ・ラブ

第16章  未知の世界(Side 司)

 そう思っているうちに、どんどん葉月の手がいやらしく動いていく。ちょっとずつ、でも・・・。確実に。
「はぁっつ・・・」
 嫌でも感じてしまう。
 その動きが的確すぎて、イヤになる。目頭が熱い。
 涙がでてくる・・・・。
「・・・つかさ?」
 素直に感じていない僕の反応を見て、葉月は僕の顔をのぞき込んだ。
「どうした?」
 涙がぽろっと出る。
 それに驚いて、葉月の手の動きが止まった。
「イヤだ」
「そんなに嫌だった?ごめん、もうしないから」
「イヤだ」
 涙が止まらない。
「何がそんなに嫌なの?」
 葉月が優しく聞き返してくる。
「慣れている、葉月が嫌」
 手慣れている手の動きが誰かとの行為を思いおこされる。
 僕は、はじめてだけど。
 きっと葉月は・・・。
 涙が止まらない。

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