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　さて、どうするか・・・。
　俺は慎重に言葉を選びながら、母親に話し出した。
「大丈夫だよ。司は」
「でも・・」
「解熱剤も飲ませたし。ずいぶん、呼吸も楽になっているから」
「そう・・、でも・・」
「それより祖父さんの容態は？まだ予断を許さないような状況じゃないの？」
「容態は今のところ安定しているけど・・・」
　けどってことは、まだまだってことか。
「今、祖父さんの側を離れちゃ駄目だろ」
「・・・・・・・」
　後一押し！
「司のことは、俺がちゃんと面倒見るから。心配しないで」
　お袋は、しばらく、無言で考えていた。
「そうね、風邪なら心配いらないわね」
　本当は風邪ではないんだけど。
「じゃあ、ホテルは連泊にしておくわね。それと電話を切ったら、ここの病院が往診してくれるかどうか、聞いてみるから」
　往診？
　これは・・・、どう乗り切るか？