テキストサイズ

ツインズ・ラブ

第19章  責められ、攻められ・・(Side司)

「お互いに、遠回りしていたのかも」
「そうだね」
 もっと早く話していれば良かった。でも、話すのが怖かった。
 嫌われたくない。
 見捨てられたくない。
 そういう気持ちがあった。
 忙しいのは、口実。
 本当は、逃げていただけ。
「・・・・・ねぇ、葉月」
 自分の気持ちに余裕が出てきたら、また大事なことを思い出した。
「あとにしよ」
 葉月は困ったような顔をした。
「今、始めたら学校に間に合わなくなるでしょ。今日の夜、楽しみに待っているから、ね?」
「ほんと、司って残酷。この状況で我慢させる気?」
「ごめん。でも・・・、このまましても集中できない気がするから」
「・・・・司」
「ね?おねがい」
 両手を合わせて、御願いのポーズをする。
「・・・その代わり、今日はおとなしく寝ているから」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ