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ツインズ・ラブ

第20章  揺れる想い(Side神田)

 これ以上、この部屋にいたら田中先生の着替えを見ることになる。それは、困る。
 俺は、足早にこの部屋から立ち去った。隣の部屋にはあるレンジのところへいく。レンジの横にあったラップをお皿につけてから、それをレンジにセットした。
 それにしても、いつから俺は男に欲情するようになったんだろう。
 男が好き?
 いや、司や田中先生以外、触りたいとも触られたいとも思わない。
 気持ち悪いっていうのもないけど、性的に興奮することはない。
 じゃあ、何で・・・。
 田中先生がこんなに気になるんだろう。
 好き?
 いや、まさか。
 10歳以上も年上だぞ。
 恋愛対象にはならないだろ。
 考えているうちに、レンジがチンとなった。それで、思考回路が停止する。
 ミトンを使って、お皿をレンジから出し、お盆にのせた。それを隣の部屋に運ぶ。
「着替え終わりました?」
 ノックして、着替え終わったかどうか、確認する。
「ああ」
 そう言われてから、ドアを開けた。

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