無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

　しばらくキスを続けていると、濃厚な口づけに力が抜けていったのか、司が俺にもたれかかる。
　この辺にしておくか。
「・・・はぁっ」
　唇を放すと紅潮した色っぽい顔で司が俺を見た。
　無自覚で誘っているこの表情が恨めしい。
「これから先はまた後で」
　続きを期待するような瞳で俺を見上げている司に、触れるだけのキスをする。
　焦る必要はない。
　ゆっくり、じっくり時間をかけて司を味わおう。
「先にベッドで待ってて」
　声にするのが恥ずかしいのか、司は少しだけ頭を垂れて頷いた。
　その恥じらう姿も可愛らしい。
「ただ起きて待っていないとダメだよ。寝ていたら、そのままお仕置きするからね」
　寝ないで待っていろよといったものの、寝てたら寝てたでいいかと思っていた。寝ている司にいたずらするのも楽しそうだからだ。
　お仕置きという言葉にどきっとしたのか、目を大きく開いた司を見ながら、俺は期待に胸を膨らませた。