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ツインズ・ラブ

第21章  甘い夜(Side 葉月)

 それから入浴を済ませた俺は、着替えを済ませ、髪をドライヤーで乾かした後、ベッドのある部屋のドアを開けた。
 間接照明だけで薄暗い室内の中、司は奥にある自分のベッドに横たわっているようだった。
 ドアを閉めて、ベッドへ歩いて行く。しかし、司は動かない。
 寝てる?
 あれだけ言ったのに。
 苦笑しながらも、いつものことかと思う。司は昔から本当に寝付きが良く、いつもベッドに入って1分以内に眠ってしまう。
 しかも、一度寝てしまうとなかなか起きない。
 何度か、頬にキスしてみたけど、目を覚ましたことはなかったな。
 ギシッ
 司が寝ているベッドに触る。
 司はとても気持ちよさそうに眠っている。ただ本当は眠る気がなかったのか、布団はかぶっていなかった。
 ちゃんと待とうとはしてくれていたんだよな。でも、睡魔には勝てなかったと。
 

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