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ツインズ・ラブ

第30章 番外編① 司 & 葉月

 それからできたてパスタをリビングでいただいた。
「おいしい」
 塩加減が絶妙。
 ぱくぱくと食べ進める僕を嬉しそうに葉月が見ている。
「そう?良かった」
 つい、食べるのに夢中になっていたけど、葉月の手が止まっているのに気がついて、
「食べないの?」
 と声をかけると、葉月はクスッと笑って言った。
「司がおいしそうに食べてくれるのが嬉しくて」
 その笑顔が心臓に悪い。
「つい、見とれてた」
 無意識なのか、心臓がドキドキする言葉をスラスラと葉月は口にする。
「いつも一緒に食べているのに、何馬鹿なこと言っているんだよ」
「違うよ、司」
 何が違うの?
 目線で尋ねると葉月は恥ずかしげもなく、
「俺の手料理だから、嬉しいんだろ」
 そう言って、にこっと微笑んだ。その瞬間、自分でもわかるくらい、顔が真っ赤になった。
 真剣な顔で言われて、余計恥ずかしい・・。
 でも、ちょっと嬉しい。
「ね?」
「わかったから、食べようよ。こんなにおいしいのに、もったいないだろ」
「そうだね」
「・・・・・・なに?」
「かわいいなぁって思って」
「・・・・・・」
 ますます顔が真っ赤になる。 

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