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ツインズ・ラブ

第30章 番外編① 司 & 葉月

「馬鹿なこと言ってないで、食べろよ」
 照れ隠しについ、口調がぶっきらぼうになる。
「俺が今、一番食べたいのは何かわかる?」
「パスタだろ」
 当たり前じゃないか。
「ちがうよ」
 葉月は、妖艶に微笑む。
 そして、僕の鼻先をツンと指先で押すと、
「つ、か、さ」
 ゆっくりと僕の名前を呼んだ。
 僕を食べたい?
 一瞬、葉月に抱かれる自分を想像する。
「な、なに・・・」
『馬鹿なことを言ってるんだ!』と言いたかったけど、心臓がドキドキして、言えなかった。
「週末まで、我慢したんだ」
 一生我慢してもいいんだぞ。
「昼食が終わったら、良いよね?」
 良くないよ。
 まだ1時だよ。
 ブンブンと首を振る。

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