テキストサイズ

ツインズ・ラブ

第30章 番外編① 司 & 葉月

 目を覚ましたとき、僕はベッドの上で横たわっていた。身体は少し濡れていて、バスタオルが身体全体に巻かれている。
「起きた?」
 葉月は腰にタオルを巻いただけの格好でベッドサイドにいた。
 水が入ったペットボトルを片手に僕に近づく。
「のぼせたんだよ、水、飲んで」
 そう言われて、自分がバスルームで意識を飛ばしたことを思い出す。葉月からペットボトルを手渡される。でも、上手く蓋が開けられない。
「貸して」
 葉月は僕の手からペットボトルを受け取ると蓋を開けた。そして、すぐ水を飲むと、僕に顔を近づけた。
「うっ・・・んっ」
 葉月は僕の唇に舌を割り込ませると、口を開けさせ、少し生ぬるくなった水を差し込む。
 少しだけ上手く飲み込めなかった水が僕の口元を濡らす。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ