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ツインズ・ラブ

第30章 番外編① 司 & 葉月

 昨日?
 そう言われて、はじめて自分のお風呂場での痴態を思い出す。
 一瞬で顔が真っ赤になった。
 心音も高まった僕の頭をなでながら、
「思い出したみたいだね」
 恥ずかしさのあまり、葉月の胸に顔を埋める。葉月は僕を抱き寄せた。
「・・・・・・」
 でも、なんで葉月が怒るの?
 普通、僕が怒る方じゃない?
 気絶するまで虐められたことを思い出して、僕は段々葉月にむかついてきた。
 そのイライラが葉月に伝わったんだと思う。葉月は深くため息をついた。
「あれから、司の身体を綺麗に拭いて、ベッドまで運んで」
 そういえば、一度目が覚めたときはベッドの上だった。
「これから続きを・・・って時に、また寝たよね?」
 確かに、また眠ったけど。

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