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ツインズ・ラブ

第31章 番外編② 司&葉月

「別に変わったことはないけど」
 リビングに戻ってきて、そう言うと、神田はうなじを指さした。
「キスマーク、ばっちりついてるだろ」
 言われて、首を下に向ける。
 肌に強く吸われた痕が残っている。
「・・・・・」
 その時の様子を思い出して、顔が真っ赤になる。
「明日までに消えるかな」
 制服を着ても隠れそうにない。
「無理だね。タートルネックの薄いアンダーシャツを着て、ごまかせば?」
 所有の印のように肌に残ったキスマーク。確かに、明日消えるような物ではなさそうだ。
「それで、葉月と俺が喧嘩中だって知っていてここに来たのか?」
 そう言われて、最近葉月と神田が話している姿を見ていないことに気がつく。
「そうなの?」
「ああ」
 原因は?
 聞きたかったけど、何となく、聞けない雰囲気。

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