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ツインズ・ラブ

第31章 番外編② 司&葉月

「そんな心配すんなよ」
 神田は笑って、
「大したことじゃないから」
「ホントに?」
「ああ。それより、何か飲まないか?」
 神田の部屋も僕たちの部屋と同じ作りだ。簡易キッチンがある。
 その簡易キッチンに置いてある電気ポットを手にとって、
「何が飲みたい?コーヒー、紅茶、緑茶、ほうじ茶、ゆず茶なんてのもあるぞ」
 といって、様々なお茶の缶を見せてくれる。どれも簡易に煎れられるインスタントだ。
「緑茶が飲みたいな」
「了解」
 僕の部屋には葉月の趣味で色々な紅茶とハーブティの茶葉があるけど。
 ここは実用的なものが多いな。
 葉月が煎れた紅茶が飲みたいな。
 一瞬、葉月の顔を思い浮かべるが、ブンブンと頭を振って、それを吹き飛ばす。

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