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ツインズ・ラブ

第31章 番外編② 司&葉月

 それから神田に煎れてもらった緑茶を飲んで、教科書を貸してもらいながら一緒にテスト勉強をした。

 2時間くらい経った時、ちょっと眠くなってしまって、欠伸をしているのを神田に見られてしまった。
「疲れたろ、休憩するか」
「うん」
 時計を見るともう11時を回っていた。
 疲れるはずだ。
 集中していて、気がつかなかったけど。
 葉月、心配しているかな。
 携帯も持ってこなかったし。
 物思いにふけっていると、神田が新しいコップに甘いココアをいれてきてくれた。
「疲れたときには、甘いものだろ?」
「ありがと」
 その優しさがちょっと嬉しい。神田を選んでいれば、こんな苦しくなかったのかな。
「俺を振ったこと、後悔した?」

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