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ツインズ・ラブ

第31章 番外編② 司&葉月

 潤んだ目で葉月を睨む。
「言ってよ」
 しつこい。
 そう思っていると、葉月がかなり小声で呟いた。
「いつも俺ばっかり求めて・・」
 こんなにあおられて、中途半端に放っておかれて僕の気持ちはそぞろなのに。葉月は何を考えているんだろう。
 そう思っていると、ぼそっと葉月が言った。
「なんで、司から求めてくれないの?」
 司から求めてくれない?
 いつも抱きたい。
 愛してる。
 好きだ。
 欲しい言葉を葉月は僕にくれる。
 いつも・・・・。
 それに応えて、自分から葉月に抱きついたり、キスしたりしているけど・・・。
 なかなか恥ずかしくて言葉にしたことはなかった。
 それが不安だった?
 葉月を不安にさせていたってこと?

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