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ツインズ・ラブ

第8章  LOVE??(Side司)

 葉月の視線が冷たい。
 でも、ここまできたらきちんと自分の気持ちを言わなきゃ!
「葉月との縁を着るって訳じゃない。葉月が僕の大事な弟であることには変わりない」
 大事な弟。その言葉を言ったとき、葉月の目が何か訴えているような気がした。
「でも、そろそろ自立させて欲しい。こうやって迎えに来てくれるのも嬉しいけど。葉月にも葉月のつきあいがあるだろう?」
 僕、知っているんだ。葉月がみんなにモテること。
「僕に遠慮する必要なんてないんだよ」
 そう言って、微笑む。
 葉月はしばらく黙っていた。
 一瞬、目を閉じ、黙想したかと思ったら、次の瞬間、目を開き、勢いよく話し始めた。

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