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ツインズ・ラブ

第8章  LOVE??(Side司)

「でも、俺は誰にも司を渡すつもりはない」
 葉月、高校2年生にもなって兄を誰にも渡さないって、おかしくないか?
 僕は、そう言いながら葉月の言葉を笑いとばそうと思った。しかし、その前に葉月と目線があい、これ以上ないほど真剣な表情をした葉月を見て、思いとどまる。
 でも、僕は葉月の双子のお兄ちゃんなんだぞ。
 僕がそう思っていることは多分葉月ならわかっている。それでも葉月は引かなかった。じっと僕を苦しそうな表情で見つめる。
 兄を見る目と言うよりも・・それは・・・・。
「狂おしいほど、俺は司を愛している」
 愛しい恋人を見る目だった。
 優しくて、切なくて。想いがこもった瞳。

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