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　神田の経歴を調べ、人となりを調査し、その上で決めたことだ。
　神田なら、司の意識を変える存在になってくれるに違いないと。
　くそ真面目で、直球型の性格。
　裏で画策することはしないと踏んで、司の側に置くことにしたんだから。
「司がお前のことをどう思っているのかは、俺にはわからない」
　そうだな。
　それがわからないから、俺もこういった手段にでたんだ。
「でも、自分の身近な存在である田中先生とお前がその・・・」
　言いづらいように言葉を濁す神田。今更ごまかしも聞かないようなので、ずばり肯定してやる。
「セックスフレンドだ。もう関係をはじめて１年になる」
　それを聞いて、想像したのか、神田は真っ赤になった。
　童貞らしい反応だ。
　心の中で笑う。