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あなたの執事

第25章 ふたりきり

慌てるゆいをみてエドは微笑む


エド「ゆいさん、お嬢様と執事の間で好きだとかよくある話だけど……


それは、ご法度なんですよ?」



ゆい「……っ」


ご法度……

わかってる……けど…


俯くゆいの前に立つ


エド「…ゆいさん、お嬢様と執事が恋仲になってしまうと、お嬢様はそのままでいいかもしれないけど、執事のほうは大事なお嬢様に手を出したということになり……どうなるかな?」


ゆい「…………ぇ…」



どうゆうこと…?




エドはまっすぐあたしを見つめ顎に手を添える


エド「大事なお嬢様に手を出した執事は……


お屋敷から追放。

今後、執事として働けるかもわからないね」


ゆい「…っ!……そんな……」



シンとあたしは…好きあっちゃいけないの…?

あたしは屋敷の娘で、シンは執事だから……?



目に涙が溜まる


エド「……ゆいさん。大事な執事だからこそ、執事は執事としての距離を保たなければならないんです。
…ゆいさんのことは、私がこれから大事に、愛していきますから私だけを見ていてください」


ゆい「……………」


エドはあたしの顎を上げ、そっと唇を重ねる


目尻から涙がすっと頬を伝うのだった

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