あなたの執事
第58章 美幸 side
深夜ーーー…
あの、女と執事、本当に腹が立つ!!
調べたら、水流園家の娘ゆいと執事の神城シンって言うらしいじゃない!
あんな小娘に執事の質で負けるなんて……
悔しい〜〜!!!!
コンコン…
「…誰?!」
「…幹でございます…」
「入りなさい!」
美幸の怒り声に怯えてか、ゆっくり扉をあける気の弱そうな執事の幹。
「幹、あなたなんでそんなに弱そうにしてるの?!
本当に腹が立つっ!!!」
近くにあったクッションを幹に思い切り投げつけた
「…っ、申し訳ございません…」
「いつもいつも、謝ってばかり!!
少しは私のこと守りなさいよ!!!」
「…はい、申し訳ございません…」