あなたの執事
第13章 花見
「…花見?」
爺「はい、そろそろ桜も満開の時期ですので、いかがですかな?」
ニコニコとした爺やがあたし好みの紅茶をいれてくれる
ゆい「花見かぁ…いいね♪ねぇそれなら今回の花見は夜桜とかにしない?」
爺「夜桜ですか、いいですなぁ」
ゆい「でしょっ♪ ライトアップされた桜の下でみんなでお食事したら絶対楽しいわ♪」
爺「今年は麗華お嬢様もいることですし、賑やかになりそうですね」
ゆい「ぅ……」
思わず顔をしかめる
爺「どうしたのですか?お嬢様?」
ゆい「…だってお姉様宴会とか大好きだし、絶対お酒飲むでしょ?…お姉様、酒癖悪いんだもん…」
はぁ…とため息をつく
そんなあたしを見て爺やは穏やかな顔をして紅茶を渡す
爺「では、龍に飲み過ぎないように見て置いてもらいましょう」
ゆい「…そうね」
龍は昔から今も変わらず麗華専属の執事なのだ