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この恋は、特別(ふつう)

第9章 最悪の再会

大「久しぶりに、藤花の原稿見れて、結構嬉しい。」

「信じてるからね?人に売らないって。」

大「もう、大人になったから。そんなダセェことしねぇよ。」

言葉だけでは信じられなかっただろうけど。

目が本気だったから、なんか信じられた。

あぁ、私はこの目に弱いんだ。

…訂正。

この、目に弱かったんだ、です。

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翔「なんかあった?」

帰ってきて、すぐの一言。

「担当…田中ちゃん…結婚…」

翔「今のワードだけでなんとなく分かった。」

翔「で、新しい担当さんは?」

「元彼。」

翔「わっ!?」

君は、飲んでいたコーヒーでむせながら、

「本当?」

と聞く。

「私も、びっくりした。」

うつむきながら言うと、頭を優しく撫でてくれた。



翔「そっか。…じゃ、もう、油断出来ねぇな。」

「ん?」

翔「いつ、元彼君にとられるかわかんないからね。(笑)」

「とられないよ。てかとらせない。」

翔「なら、安心。」

そう言って、触れるだけの、キスをした。

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