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この恋は、特別(ふつう)

第9章 最悪の再会

翔は、こういうとき、むやみに私を抱かない。


私の気持ちをちゃんと考えてくれて、ただ隣に居てくれる。


「ありがとう。」

翔「ん?なにが?」

知らない振りをしてるけど、


耳、真っ赤だよ(笑)

なんか、私まで、この状況に恥ずかしくなってきて、

「水、飲んでくる。」


ちょっとだけ逃げた。


“とうか。”

と、呼ぶから、

ん?

と返したら、

後ろから、包み込まれた。


「…どうしたの?」

翔「あのさ、もし、藤花が会いたいときに、俺が会いに行けなかったら、
そんときは、他の男[ヤツ]に頼ってもいいから。だけど、俺んとこに、帰ってきて。」


「何、言ってるの?私が離れるわけないじゃん。私は、…」


振り返って、びっくりした。

「なんで、そんな悲しい顔してるの?」

翔「だって、俺全然お前の力になれねぇな、って思って。」

「翔の笑顔が日々の支えです(笑)だから、笑って?ほら、笑うの!」

そう言って、ほっぺをつねった。

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