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この恋は、特別(ふつう)

第10章 日常という、非日常

…カワサキ、ダイキ…。

俺が今一番会いたかった人。

大「あの、、どうかしました?」

翔「…あっ、大丈夫です。」

大「それでは、インタビューを始めさせていただきます。」

~1時間後…~

翔「早く、終わりましたね」

大「そうですね。」

翔「…あの、どうせなら何か話しませんか?」

大「いいですね。」

翔「…何話しましょうかね?(笑)」

大「あっ、ドラマ、お疲れ様でした。」

翔「ありがとうございます。あ、川崎さん、ミステリー部でしたね。」

大「はい。ちょうど前、担当してたんですよ。」

翔「へぇ、そうなんですか。今は?」

大「ちょっと事、起こしちゃって一回離れたんですけど。また、もどったんです。冬木先生の担当に。」

冬木って言葉が出て、少しビックリした。
それにしても、なんかニコニコしてんなー。

翔「…嬉しそうですけど、なんかあったんですか?冬木さんと。」

大「実は、付き合ってたんですよね。だけど、自分がバカなことして。別れて。で、この前、再会したら、すっごい綺麗になってて。でも、彼氏いるって。」

翔「…そうなんですか。」

あー。俺が彼氏です。って言いてぇ。

言いてぇーーーー。

大「どうかしました?」

翔「あ、いえ。」


大「櫻井さんは、居ないんですか?彼女とか。」

翔「…実は、いるんですよ。」

大「大丈夫ですよ。絶対言わないんで。」

翔「すっげぇ気が強いくせに、さみしがり屋で。我慢苦手なくせに溜め込んで。」

大「よっぽど好きなんですね。」

翔「ですね。(笑)たまに自分でも気持ち悪くなりますけど。」

その時、マネージャーから電話がきた。

翔「はい。櫻井です。」

『あ、インタビュー終わりました?車まわしといたんで、終わったら来てください。』

翔「はいはーい。」

大「じゃあ、そろそろ。」

翔「また、今度。

あ、さっきの話の続きなんですけど。

その子の名前。

冬木藤花。って言うんですよ。」

一瞬沈黙が流れたあと、予想もしなかった言葉がながれてきた。




大「今度、ご飯でも行きませんか?」

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