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この恋は、特別(ふつう)

第10章 日常という、非日常

翔「藤花?」

「…何?」

翔「みっけ。」


と、言って布団に入ってきた。

「きゃぁっ」

翔「よかった。寝てなかった。」

「けんか中に寝ないよ。」

翔「ねぇ、ごめんね?」

と、言って、私の耳に顔を近づけ、


“ごめん。許して?”


と、甘く囁いた。

翔「なんでも、するから。ね?」

「なんでも?」

翔「ん。なんでも。」

「じゃあ、これからも、…一緒に…いてね…」

あーーーー。恥ずかしい。

翔「ふふっ。そんなの、、当たり前。」



でも…。でもね。この願いは、たぶん、叶わないかもしれない。って、

心のどこかで思ってた。

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