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ねぇ、麻弘…

第6章 いよいよ、お別れの時

「いえ、特にないので、斎場まで向かってください」

「わかりました。では、このまま斎場に向かいます」

霊柩車は、斎場に向けて走っている。

父方の祖母が、麻弘は立派だったと呟いて、顔をしわくちゃにして微笑んだ。

泣いてばかりもいられない。

笑顔で居ないと、麻弘に笑われる。

今、隣にいたら、何泣いてるんだよって言われそうだ。

私たちは涙を拭った。

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