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ねぇ、麻弘…

第6章 いよいよ、お別れの時

「かわち、目を覚ましてよ……。こんなの嫌だ! 海に行くって言ったじゃん!」

ガシッと棺にしがみついて離れない。

周りは圧倒され、互いに顔を見合わせる。

葬儀屋が、時間だからとその子をなんとかしようと必死になる。

「いや…いやあああああ!! かわちいいいいい!! 私も一緒に行くからあああああ!!」

女の子は泣きわめいた。

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