5つの恋のカタチ
第2章 壊れるまで、キミと向きあおう。
そっ、と
あたしの頬に先生の手が添えられる。
ま「ーっ…」
目を瞑ってるせいか、敏感に感じてしまう。
荒「クスっ(笑)もっと力抜きなよ(笑)」
先生は笑いながらあたしの頬を撫でる。
ま「…ん、だって…///」
早く、このドキドキがおさまってほしいのに、…………やめないでほしい…。
あたしが次の展開に期待して待っていると、
ーコロン
ま「ん?」
口の中に何かを放り込まれた。
ゆっくり目を開けると同時に先生の手が離れる。
ま「…え、これ…」
荒「うん(笑)ご褒美」
先生は言った。
確かに言った。
あまーいのって。
ま「…チョコ…」
あたしは何を期待してたんだ…///
荒「あれ、何?なんかふまーんでーすかっ?」
先生はふざけながらあたしの頬をつねる。
ま「ぃ、痛い痛い!」
不満…。
うーん、
期待しすぎ?
荒「クス(笑)何?こんなの、期待してた?」
ーチュッ
突然のこと。
あたしは何がなんだか分かんない…。
ま「…………ぇ」
小さく呟いて、目の前の整った顔を見つめた。
荒「あま(笑)」
先生はそう言って立ち上がる。
ま「……………………きす…?」
荒「それじゃー、僕はこれで!」
母「えっ、もうお帰りになられるんですか…?今、いらしたばかり…」
荒「おかーさん、大切な物は、ゆっくり時間を掛けないと…」
母「…………はぁ…」