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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第11章 想い出

「す、すみません。なんか…」


「何で君が謝ってんのぉ?変なの!」



運転席でケタケタ笑う彼。


いやいや…

こんな庶民がこんな車の隣りに何かすみませんって感じで…。


そんな私を他所に、当たり前だけど…慣れた運転で車を走らせる。




「ここをどっち?」


「あ、ここを左です」



彼は、自分の太腿にタオルで包んだ、小さな子犬を大切そうに乗せて



「私、抱いてましょうか?」


「いや!この子は俺が…」




ずっと自分から離す事なく動物病院へ。





…すっごく大切なんだなぁ……




そう、凄くワンちゃんへの愛情を感じた。





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