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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第11章 想い出

一瞬、彼の顔は強張る。



だけど、その表情も




「この小ささだから寒さと飢えで衰弱してたけど、もう大丈夫!」




先生のこの言葉で一変。




「良かったぁぁああ!」




半泣き状態で、くしゃくしゃにしてワンちゃんを抱いて凄く嬉しそう。




「良かったですね!」





思わず私も少しだけ感激して貰い泣き。





「あれー?泣いちゃってる?」


「なななな、泣いてませんよっ!!
そういう自分こそ泣いてません?」


「うん、俺すっげー嬉しくてちょっと泣いたわー」



泣いた事を素直に認めて、ふにゃりと笑う彼に先生が思い掛けない言葉を言った。





「で、この犬どうするんだ?」






……え?







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