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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第11章 想い出

神を挟んで、彼と何度か顔合わせていくたびに色々彼の事を知った。


美容サロンのオーナーさんで、何店舗も経営してて。

TVや雑誌に引っ張りだこなくらいの有名人だって事。



「本当に知らない?」

「…すみません。さっぱり…」



この時も拓ちゃんは愉快そうに何故かヒィーヒィー泣きながら笑ってたっけ。


神とじゃれあいながら遊ぶ彼の無邪気さ。

優しさ。


あの、雪の降る寒い中、シャツ1枚で雪に埋もれながら神を思いながら泣いてた彼の心の綺麗さ。

純粋さ。




そこにどんどん弾かれて…




「心愛の事、俺が大切にしてやりたい」


「拓ちゃん……」




彼へと堕ちた。





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