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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第12章 年上×年下

真っ直ぐ光の目を見つめながら光に問うと、光はフッと笑って



「さぁなー」



両足を投げ出すように座る態勢を変えて、空に視線を向けた。



光は……

私のためにこの場所へ連れて来てくれたんだ。

私が拓ちゃんと別れたから吹っ切れるように……




「ありがとう…光…」



言葉は相当悪い癖にこの気持ちが凄く嬉しくて、

まさか今日、朝から呼び出した理由が私だったなんて事が凄く凄く,


本当に凄く嬉しくて




「バーカ。泣いてんじゃねーし」


「だって…急に優しくするからじゃん」


「はぁ?俺、いつだって優しいじゃん」


「………グスッ」


「…おい。何とか言えよ」




泪が溢れた。





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