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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第13章 年上×年下 2

薄暗くてはっきりと見えないけど…


拓ちゃんだと思われる人は、薄暗い私の家の前から1歩、また1歩と私に近付く。



そして


私の位置から2メートル向こう側にある街灯にその人物が照らされた瞬間






ドクンドクンドクン――――・・・・





心臓が激しく波打つ。


街灯に照らされ、にこにこいつもと変わらない笑みを浮かべてる人物は紛れもなく




「こーこあ♪」



「…拓ちゃん……」



いつもと変わらない雰囲気の拓ちゃんで、




「美味しいケーキ買って来たんだー!一緒に食べよ?」




いつもと変わらない調子で私の頭を優しく撫でるけど





…私はいつもとは違う。






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