テキストサイズ

ふわふわ堕天使のスルメイカ

第13章 年上×年下 2

拓ちゃんの柔らかな笑みに応える事が出来ず、ただ拓ちゃんの目を見つめる私の瞳はきっと…


挙動不審なくらい不自然に揺れ動いてると思う。



「どう…して…?」


「ん?なぁにが?」



動揺する私の声と反して、カラッと乾いた明るい拓ちゃんの声が静寂した夜の路に響く。



「心愛?どしたー?」



瞬きをする事も忘れるくらい、拓ちゃんの顔を見入ってる私の顔の前に手を上下に翳す拓ちゃん。




…どうして拓ちゃんは、こうも平常心なんだろう……。




私は…





拓ちゃんみたいに“普通”にはなれないよ……






ストーリーメニュー

TOPTOPへ