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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第13章 年上×年下 2

――別れ……た……?



思わず拓ちゃんの顔を見入る。



街灯の灯りが強くなる暗闇の中、私に視線を投げる拓ちゃんの表情は

さっきまでの険しく怖い表情から再び
いつもの優しい表情に変化。



――だけど。



どこか縋るような表情をして




「女達も手を切ったから」




どこか縋るような声色で





「俺には心愛しか居ないんだ」





私を逃がさない言葉





「俺、言っとくけど心愛と別れたつもり、どこにも無いから。」





残酷なくらい、優しい眼差しで私の目を反らす事なく真っ直ぐ強い眼差しを向けたまま




「俺は心愛が好きだから」




ふわりと優しく笑った。







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