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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第14章 想い出の・・・・

この時も前と同じように少しだけ話をして。


…別に何で泣いてんのか聞くこともなく。



少しだけ空を眺めて




「ドンマイ」




また、俺からその場を離れた。



何となくだけど。


1人でもう少し居たいんじゃないか?と思ったから。





それから、時は流れ俺も高校生に。

それでも彼女を見かける事は度々あった。



いつもバカみたいに笑顔の彼女。


だけど、やっぱりその度々あるうちの中では


度々泣いてた。





昼間だろうが

夜だろうが




昼夜問わず、声を押し殺して肩を静かに震わせ泣いてる彼女を見て、


この時、ようやく分かった。





あぁ……



この人は、自分が笑顔で居過ぎたために




上手く泣けないんだな。




って。








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