テキストサイズ

ふわふわ堕天使のスルメイカ

第15章 蘇る記憶と・・・・

「完全忘れちゃってた?」


眉を下げて苦笑する光に私は思いっきり首をブンブン振った。




……忘れるわけがない。




私だって公園に寄るたびに“ココアの少年”を探した。

空を見ては“ココアの少年”を思い出した。


いつも、颯爽と現れて軽い毒を吐いて。

静かに時間を過ごして去っていく少年の癖にスマートな少年。



忘れるわけがない。



だって…失恋のたびに





“ドンマイ”





励まされたんだから…。




忘れるわけがない。










ストーリーメニュー

TOPTOPへ