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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第16章 放さない・離さない

「何で俺が直ぐ見つけれるか、そんな分かんない?」



しっかりと、真っ直ぐ私の目を見つめる光の瞳は私とは違って全然揺れてなんかなくて

薄ら笑みをも浮かべる光の表情に、思わずゴクリと喉が鳴る。



「考えなくても直ぐ分かるっしょ」



優しく、そしてどこか強く、ゆっくりと囁くように話す光の声に胸の高まりは静まるどころか、更に激しく鼓動する。




ドキドキが聴こえてたらどうしよう…



そんな私のどうでもいい心配事も見抜かれてたかのように

光はフッと軽く笑って




「めっちゃドキドキしちゃってんじゃん。」




脈、速いけど大丈夫?なんて口角を上げて言うから、更に恥ずかしさが倍増。




「さっきから何も反応しないけど、俺の話聞いてんの?」




の言葉に2回、コクンコクンと頷くのが精一杯の私。





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