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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第16章 放さない・離さない

少しの間。


光は何も言わず黙ったまま私を抱き締めて。


私は抱き締められたまま、黙って星を眺めてると




「ハァ……」



光が突如、深い溜息を1つ。



「ここでハッピーエンドで終わったらすっげー超ドラマだったんだけどなぁ」



「え……?」



すっごい残念そうな、悔しそうな声で言いながら、私を抱き締めてた腕の力をフッと弱めて


ゆっくりと私から身体を離した。



その瞬間



私と光の間に北風が吹き込み、さっきまで光の温もりを感じてた身体が一気に冷たく冷え込む。





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